神文
神文
神文について、できるだけ簡略に話します。
弓前文書は「神文」と「委細心得」とから成り立っています。
そして神文は四章から成っています。
その内の第一章、第二章には、宇宙大の神霊エネルギーであるタカミムツ大霊(おおひ)の子、タジカラの珠から出た御名が、のっています。
これを狭義に言えば、ピカタマとプツツムノという鹿島・香取の神ということになります。
広義に言いますと、宇宙―太陽―星・月・地球、また、そこから派生した事物と生物全体のわが銀河が、タジカラの珠を発生の源としています。
そういう意味でいえば、万物が「垂力の珠の子」ということになります。
いいかえれば、万物は、本来、一つです。
すべてが一つにつながっています。
事実、神文には、タカミムツ大霊(おおひ)からはじまり生物が発生するまでの「垂力の珠の子」の万物の名がしるされています。
以上が「神文」前半にしるされた内容です。
第三章は、そこにはたらく法則、第四章は、こうした世界への対処法を、記したものです。
「これ、御祖より賜りしその体なり。その御心なり」と「委細心得」にありますが、その意味は、この「神文」こそは、天児屋根より賜った御神体であり、その御心(みこころ)である、ということです。
ここで、各四章四節からなる「神文」の内容を概略し全体の構成を記しておきましょう。
第一章 大宇宙が意図する「神ながらの道」の始まり''。
- 1、宇宙のはじまり
- 2、太陽のはじまり
- 3、地球の始まり
- 4、生物のはじまり
古事記神代巻の冒頭十七柱の神は、実際にこの「第一章」から採られています。
このことは、私の本「古事記と祓い言葉の謎を解く」―伊勢・鹿島・香取・春日の起源――」(萩原継男著、本名)の中の第四章において詳しく論証させていただきました。
その本が叢文社(そうぶんしゃ)という出版社から2016年3月8日出版とようやく決まりました。
ご購読いただけると幸いです。
神文の第二章以下四章までの詳細な解説については、紙数に限りがあるので、本書では割愛せざるをえませんでした。
第二章 大宇宙の意図する「神ながらの道」の移りゆき
- 1、宇宙の移りゆく仕組み
- 2、天地の移りゆく仕組み
- 3、生成化育の移りゆく仕組み
- 4、事物と生物発生の移りゆく仕組み
第三章 大宇宙の意図する「神ながらの道」の法則
- 1、因果の永久循環運動の法則
- 2、エントロピー(罪(つみ)穢(けが)れの蓄積)の法則。 日本数詞一二三(ひふみ)の原語がここに書いてあります
3、過去の記憶(覆(を))残存の法則 - 4、魂が死を境に元(もと)来た所へ帰る法則
第四章 大宇宙が意図する「神ながらの道」への随順の方法
- 1、物質繁栄の次第とその為の言霊
2、いかにして罪けがれが祓われるかの次第とその為の言霊。
3、過去の記憶を浄化し空となり体内エネルギー充電の次第とその為の言霊。 - 4、魂が死を境に元来た所へ帰る次第とその為の言霊
以上です。
以上の神文の内容の言葉は、すべて弥生語とここで呼んでいる古代語で書かれています。
飛鳥時代、当時の渡来人がそれまでの日本語の音を漢字にして日本語を文字化したのを見て、弓前値名が、漢字に充てて文字化したのです。
詳しくは、私の本のほうでご覧ください。
なにしろ値名が発明した変体漢字が多く使われています。